筋肉+ドッキリ爆破+水中大戦争÷色々な説明÷穴だらけの脚本=アクアマン

『アクアマン』を観てきました。

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映画『アクアマン』日本版本予告【HD】2019年2月8日(金)公開

 

良かった点

・おそらく映画史上初の海中で行われる異種大戦争シーン

・アクアマン演じるジェイソン・モモアの『海の漢』オーラ

・下手なサメ映画よりちゃんと描写されてるサメ

・これまでのDC映画にありがちな湿っぽさ少なめ

 

ダメな点

・自宅バレから本編スタートまでの20年間放置の理由なし

・主人公鍛えてるオッサンがどうやって知り合ったかの説明なし

・ヒロインと自称オーシャンマスターそんなに悪い関係じゃないわりにはヒロイン鞍替え早すぎ

・常に帽子被ってた親父がなぜか最後だけ帽子着脱

・自称オーシャンマスターとブラックマンタどうやって知り合ったなんで知り合った

・いい意味でも悪い意味でもブラックマンタ目立ちすぎ(後半全く出てこない)

・炎のリングで決着だ!→浮いて戦えるなら炎あんまり関係ないじゃん。。。

 

雑感

全体を通して映像は一見の価値あり。水や海水を使った演出や海底王国シーンの美麗さ、vs甲殻王国との大戦争は本当に凄かった。特にCMや動画でも散々使われているvs甲殻王国シーンは音響も含めて本当に素晴らしいの一言。これだけのためにIMAXやULTIRAで体感しても損はしないのでは。

その他のバトル描写も水中であることを忘れられるような、かといって水中であることをしっかり強調しているので大変よかった。アクアマン演じるジェイソン・モモアの画面に出てきただけの説得力も本当に凄い。あと10年はアクアマンやれるんじゃないかな。

 

素晴らしい描写と反比例するかのごとく、脚本が擁護不可レベルで酷い。

↑のダメな点でも書いたが、冒頭オカンを王国が連れ戻しに来るシーンがあり、その時は撃退するんだが責任感じてオカンが王国に戻る。そこから本編まで20年間あるんだけどその間親父及び主人公に干渉しようとするもしくはしたという描写が一切なく放置。地上人と交わったオカンを罰するなら百歩譲って親父は許すにしてもその子供は捕まえるか殺すかしないとおかしいんじゃねーの?その後のシーンでずっとお前が憎かったみたいな台詞もあるから余計に気になった。

また主人公を鍛える役目の参謀のオッサン(ライミ版スパイダーマンの老グリーンゴブリン)が出てくるんだが彼と主人公がどうやって知り合ったか一切説明なしでいきなり修行シーンに移行するもんだから常に『お前、誰…?』が頭に浮かんでる状態で進む修行。アクアマンがラストに槍バリアを披露してアンタは嬉しいかもしれんが、観客は『だからお前、誰…?』だからね。

 

この2点以外にも、

・会話劇が終わろうとすると何らかの爆破もしくは何らかのトラブルでとりあえずアクション描写開始

・ヒロインの親父の風見鶏っぷりがマジでクズい

・魚類と会話できるのか魚類と仲良くできるのか水中の生き物を全て操れるのかはっきりせぇ

・で、あの巨大怪獣は槍守ってた怪獣とイコールでいいの?

などなど、一度気になるとどうやっても気になる脚本や演出が数多く存在するので、ある程度の脚本の粗が気にならない、とにかく派手な映像とドッキリ爆破が大好きな人は観に行ってもいいんじゃないかな。

 

僕からは以上です。